【STORY】
暑苦しくブサイクな究極の純愛―
郡司（松田賢二）は、女（村井美樹）に会うために刑務所の塀を越え、街に出た。 街角で女が好きな花束を手に入れ、女の住処へ向かう。 女は郡司を捨て、郡司の犬猿の仲の京平（梅宮哲）と暮らしていた。 郡司は女を取り戻そうと試みるが、女にはぐらかされてしまう。
女をオーディションに送り届けるために京平の車を拝借して郊外へ向かう郡司。到着したのは豪華なホテル。 プロデューサーと寝るという女を引きとめようとするが、女は「夢のため」と言い残し、ホテルに消えていく。 車中でひとり怒りを爆発させる郡司は、車内で京平の拳銃を見つける・・・。 拳銃を手にし、二人が居る部屋を訪ねた郡司の怒りは、音楽プロデューサー・佐谷（武内享）を目にした瞬間、 頂点に上る。そして揉みあう内に不注意にも引き金を引いてしまう。 慌てて女とその場をあとにする郡司。京平と刑事・武山（小沢和義）は二人を追う。 「自分こそベストな男だ、お前は俺を心底、愛しているのだ」と説得する郡司。 女は反発しながらも、自分の気持ちを再認識する。・・・そう、郡司は思っていた。
先に進むために行く先々で足跡を残していく二人を京平と武山が確実に追い詰めていく。 女の心は揺れる。無鉄砲な郡司の魅力と現実の間で・・・。
そして、広大なダム建設現場で迎える彼らの最後は―？