＜STORY＞
静かに流れる日常の中の幸せ---それは、たとえば「ベッドで寝転がりながら食べるハーシーズのチョコレートが一番美味しい」と思う瞬間。せちがらい現代社会の中で、いつも何かに追いつめられて、忘れてしまっていた、とても大事な感覚。だけど、それを気づかせてくれたのは、普通ではないひとたちだった！

主人公の菊川はじめ(袴田吉彦)は、恋人の蒲公英(今宿麻美)に別れを告げた。一時は売れっ子漫画家だった菊川はじめは、完全にスランプに陥っており、彼女のとらえどころのない存在が、オレのすべてを悪いほうへ導いてると考えた結果だった。

「かくまって！この子が狙われてるの！」そう言って、別れたはずの蒲公英が再び、菊川の部屋の前に立っていた。少女スミレ（春名美咲）をつれて。菊川はその展開にたじろぐ。そして「わたしたちは、人類のために戦っている！」と次々と現れる蒲公英の仲間達。くたびれた中年男・モクレン(でんでん)、艶っぽい女・ダリア（小林明実）、オタク少年・ボタン（吉永雄紀）、刀を手にした少女サクラ(陸守絵麻)。そして"救世主"だという爽やかなヒーロー風の男・ツバキ（杉浦太陽）。蒲公英と集合した変な人たち、計７人は、自分たちは人間ではなく、人間より進化した存在、新人間（シンジンゲン）だという。そして時空にいる敵と戦うのだ!と。混乱する菊川の思いをよそに、蒲公英たち7人はあれやこれやと菊川を振り回す。まるで、家族のように。そして、菊川は、次第に変化していく自分の気持ちに気づくのだった。だが、別れの日は唐突にやってくる。時空探知機が「時空の扉」が開く時を告げる。いよいよ敵が攻めて来るというのだ!!