<STORY>
緑に囲まれたアトリエ。若き画家の風間亮(倉貫牛O)が思い出を綴っている。覗き込むは妻の綾子(藤岡香里)・・・・風間亮(青木魁)は伝統的な日本画家・啓一(藤波辰爾 )を父に、前衛彫刻家の夏香(沖直未)を母に持つ家庭で生まれた。1975年の夏休みを向かえるころ母・夏香は置手紙を残し家を出てしまう。そんな時親戚の佐伯小夜(山川恵里佳)が語学の勉強のため上京し、家にやってくる。母がいなくなり息の詰まりそうな家に、小夜は新たな息吹を与えるかの様に思えた。小夜に対して幼い恋心を抱く亮は手作りの藍染のハンカチをプレゼントしようとする。だがそんなときに小夜と彼氏が抱き合う姿を偶然に目撃してしまう。心を乱し、家を飛び出す亮・・・・小夜への想いは届くのか・・・亮の気持ちを映すかのように、外は嵐が吹き荒れていた。
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